それいけ!ハタノシステム調査団

それいけ!ハタノシステム調査団 vol.03

インタビューを受ける先輩社員

やってみたい!をやらせて貰える
チャンスの多さがハタノの良さ

教えてくれた先輩

技術部 Y.Tさん(1984年度新卒入社)

1984年に新卒入社。40年以上のキャリアを持つ。海外プラント装置部での経験から工事部、技術部、営業部長まで幅広く経験。

飽きないと思ったからハタノを選んだ。

入社されて40年以上ですが、キャリアを教えて下さい。

最初は、海外プラント装置部に配属されました。その当時のハタノシステムは、インドネシアなどに送る発電設備機器の設計をしていて、私は図面を作成していました。まだ手書きの時代だったので、「サイレンサー」「リザーバータンク」など部品名を全て文字板に手で書いて図面を起こすところから始めました。

その次はどの部署に異動されましたか?

次に工事部に異動しました。今の技術部のような部署です。そこでは申請書を作成したり、見積もりしたり主に書類関係の仕事をしていました。だから、入社して3年目で初めてエンジンの音を聞きましたね。

へえ〜!ずっと内勤だったのですね!そこからは他に異動とかはあったのですか?

3年経ってコジェネ部という部署が立ち上がったので、そこに配属になりました。そこでは、常用エンジンの発電装置を施設に導入して、電力会社の電気と一緒に系統連系して使えるようにする事業を行っていました。

いろいろな経験をされた中で印象に残ったことや大変だったエピソードはありますか?

大変だったことはたくさんありますが、病院の仕事が印象に残っています。病院は、電気がなくなると困ることがたくさんありますよね。生命維持装置や呼吸器など、ずっと電気が送られて常に回っている常用エンジン設備の仕事をした時のプレッシャーはすごくありました。

非常用発電設備に携わる仕事のやりがいをズバリ言うと?

非常用発電機は、電気がなくて困った時にそれをバックアップするのが役目なので、いざと言う場面に携われることは良かったと思います。私は元々、電気でも弱電を専攻していたんです。強電だと感電事故とかあるので嫌だなぁと思って。でもハタノでは、設計も自分でできるし、実際の現場も見られるし、様々なことに携われるので、飽きないかも知れないと思ったんです。

設計からメンテナンスまでやっていますもんね、飽き性にはいいのかも…。

技術部でも計算書を作ったり、図面を書いたり、協力業者さんと金額の交渉や現場管理など、やることがたくさんあったので、飽きることが無かったです。

先輩社員

技術部を経験したからこそ、オリジナルの営業を確立

先輩は、営業部長も経験されたと伺ったのですが、その頃のお話も少し教えて下さい。

現場を経験した時に、お客様にきちんと説明をして協力してもらえれば、自分の頑張り次第で利益があげられるんだということにやり甲斐を感じて、35歳の時に営業部へ異動しました。ただ、35歳で異動すると結構大変でした。肩書に課長が付いた名刺を出すと、あれこれたくさん聞かれますが、営業経験がないのでまったく追いつかない。営業マニュアルがあるわけではなく、やり方を自分で探さなきゃいけないので大変でした。

どうやって困難を乗り越えましたか?

私は技術部を経験していたので、どのくらいの物量が必要だとか広さはこれで間に合うかなど、電卓叩いてこれだったら大丈夫ですと言えましたし、問題点もその場ですぐに答えられたので、そこがずっと営業やってきた人とちょっと違うところでしたね。

自分の経験を生かした営業スタイルを確立していたんですね。

そうですね。それから技術的な問い合わせがだんだん来るようになりました。お客さんの問い合わせにはすぐに答えるというやり方で営業を続けたら部門長にまでなっていました。その間もたくさんの失敗はあるけど、20年間営業をして、また55歳で技術部に副部長として異動しました。その後、4年ほど部長をしてから、晴れて定年を迎え、今は、嘱託です。

笑顔で話す先輩社員

東日本大震災で鳴った電話への必死の対応

仕事で一番大切にしていることは何ですか?

設備は非常用なので絶対に動くことと使えることが大事です。能力はあって当たり前で、あとは見栄えや、安全が担保されていることがすごく大切ですね。今もパトロールには行きますが、例えば、斜めになっている配管があれば、システム的に必要だったら直すように話します。何かあった時に必ず動くものを納めることが一番大切。あとは優先順位として、きちんと見栄えのいいものを作って、理屈に合ったものにすることを大切にしています。

非常用発電機は活躍する場が少ないのが好ましいとは思うのですが、お客さんに実際に活躍して喜ばれるシーンはありますか?

喜ばしいかどうかは微妙ですが、東日本大震災の時に、納品したエンジンが動いていたことを知り、ちゃんと役に立っているんだなと実感しました。あとは、震災の時に、全然知らない番号から問い合わせの電話がかかってきたことがありました。「発電機を動かしている軽油がなくなりそうで、灯油ならあるので入れてもいいか?」という内容でした。軽油で回っているエンジンに灯油を入れると焼き付いてしまう可能性があることをまず伝えました。電気が止まったら困ると言うので、コップ一杯の潤滑油と灯油を混ぜ合わせて運転時間を延ばす提案をしました。通常時は軽油用エンジンに灯油を入れて運転していいとは言いませんが、そのときはこちらも必死でした。潤滑油を混ぜれば、多少なりとも運転が延びる知識を諸先輩から聞いていたし、バイクが好きで2サイクルエンジンにガソリンと潤滑油を入れて運転することもあったので、そういう経験や知識が役に立ちましたね。緊急時はいろんなことが起こるんです。

経験していればちょっと応用を利かせて非常時に対応できるんですね。

そうですね。他にもいろんな経験をした先輩方がたくさんいるので何かの機会に聞いてもらえればいいと思います。

ジェスチャーを交えながら話す先輩社員と真剣に話を聞く若手社員

技術を身につけるチャンスがたくさんある会社

どのような人がハタノの技術部に向いていると思いますか?

油の中に手を入れたりすることもあるので、機械を触るのが大好きだという人じゃ無いと中々できないですよね。サービスメンテナンスや、設計部門などさまざまな部署があるので、いろんなことができる可能性があることはうちの会社のいいところですね。技術部に行って試運転をするところを見て手伝いたいなと思ったらやらせて貰えばいいんです。そうやって覚えようとすると、身につくスピードも変わってきます。チャンスがたくさんあるので、知りたいと思えるきっかけが生まれるし、聞くと大抵はすごく分かりやすく教えてくれますよ。

それは結構実感しました。新入社員でも皆さん優しく教えてくれます。

聞けることはどんどん聞いていくことが大切ですね。たとえば、自分で考えて出した結論が間違ってないかどうかのジャッジを求めたとしたら、みんな協力してくれると思います。先輩と一回でも会う機会さえ作っておけば、その後の問い合わせは電話でもメールでもいいですよね。私も突然電話がかかってきて、「これ分からないんですけど、これでいいですかね?」と問い合わせが来るようになりました。

向上意欲があると、無限大に成長できるし、いろんな仕事ができますよね。

それはすごくあると思います。今は教育制度もきちんとありますが、昔はもっと個人の好きなようにして良かったので、自由過ぎるところもありました。友達と話していると、ハタノは結構自由にやらせてもらえているんだなって感じます。昔は労働時間がすごく長かったけれど、今は会社も努力して労働環境もすごく良くなってきていると思います。

制度も変わってきて、働きやすい環境になっています。

ただ、休みの時間が10時間増えたからといって、ゲームの時間を増やすのが駄目だとは言わないけれども、いち早く技術を身につけるためには個人の時間を使っていく必要もあったりしますね。だから好きだとか興味があるとか知らないことを覚えることが好きな人はいいんじゃないかなと思います。

調査団
編集後記

営業部T.A

先輩のお話を伺い、ハタノシステムは様々な経験ができる環境が整っているので「向上心があれば無限大の成長ができる会社」だと思いました。私も常に発電機に関する知識は幅広く体得していきたいです。

技術部S.T

35歳で営業に異動し、設計・施工管理・メンテナンスで培ってきた知識で自分なりの営業スタイルを確立した経験を聞いて、トライ&エラーを繰り返しながらも挑戦し続けている姿が楽しそうで、何よりかっこいいなと感じました。

営業部Y.H

現場に詳しい先輩のイメージだったので、営業部で20年も活躍されていたことに驚きました。知識も経験も豊富な先輩に聞ける環境は整っているので、技術部の仕事も学んで営業に活かしたいと思いました。

先輩社員と3人の若手社員が笑顔で映っている職場の風景