それいけ!ハタノシステム調査団

それいけ!ハタノシステム調査団 vol.01

インタビューを受ける先輩社員

どんなことでも自分のことだと
受け止めて仕事を進める

教えてくれた先輩

取締役 H.Tさん(1982年度 新卒入社)

1982年に入社。20年はメンテナンスの現場で働き、その後は管理職としてマネジメント業務に従事。

無いなら作る。常識が変わった北京での経験。

入社して40年以上、入社後のキャリアはどういった形で進まれましたか?

入社からずっと、メンテナンスの関係の仕事をやっていて、最初の20年ぐらいは現場を担当しその中で営業も何年かやっていました。入社当時は10名程度だったので、メンテの営業から現場まで一通りやる組織になっていました。あとは、今の品質管理課で行っている試運転とか検査など、幅広く仕事をしていたような感じでした。あとの20年は管理職なのでマネジメントの仕事をしていました。でも、どちらかというと機器のトラブルがあったときの対応とかが多かったかな。

今では、組織が細かく分かれていますが、最初の頃は1人でなんでもやっていたんですね。 大変だったと思いますが、様々な経験された中でどんな仕事が印象残に残っていますか?

海外に行く機会があまり無かった中で、最初に北京に出張させてもらい、現地の人手を借りてメンテナンスの仕事を進めていました。エンジンのパーツは英語がほとんどだから通じるけど、やっぱりコミュニケーションがなかなか取れなくて苦労しましたね。あとは、現地に持って行ける物にも規制があったので、日本のように仕事がうまくできないところは、ちょっと大変だったのかな。当時は携帯電話が無かったので、分からない事を連絡しようと思ってもできないんですよね。

やっぱり言葉の壁は大きいですね。
パーツも無い中で、どうやって仕事を進められたのでしょうか?

現地に無いものがあれば彼らはまず作ろうとするんです。例えば、北京でクーリングタワーをメンテナンスした時、その設備がだいたい2、30年経っていて、パーツも老朽化で全然機能してないので取り替えたんです。このパーツは日本の製品なんだけど、現地の人は作っちゃうからすごいなと思った。日本だとそんな簡単に作るという発想にならないので、取り替えることをお客さんに提案したりする。だけど彼らは作るし、割とちゃんとした製品が出来上がってくるんです。

えー!パーツを作ってしまうんですね!何でも手に入る今ではなかなかその発想にならないですよね。

その当時は中国も今と違って複雑な製品を入手するのは非常に難しいところもあったので、何でも作ってしまうんだよね。それで最後に、性能検査や負荷試験をするという話が出たときに、それも作るって言うんです。結局、作ることが出来なかったので実現はしなかったけど、すごく印象に残ったかな。

熱心に話をする先輩社員と真剣に話を聞く若手社員

人のせいにしない、全部自分のことだと受け止める。

仕事をする上で一番大切にしていることは何ですか?

トラブルが起きた時に、ほんの少しでも自分が関わっている部分は、原因を徹底的に調べる。単に他人のせいにしないで、全部自分のことだと受け止めて仕事を進めていくところですね。これは自分がやってないとか、ここは自分の所じゃないとか、いろいろ思うことはあるじゃないですか。でも、少しでも関わっていたら自分がそこに対してどこか責任があったんじゃないかっていうことを考えて、仕事をしてきました。

責任を持って仕事をするという思いは、大事ですね。

経営者の立場でハタノシステムのいいところと課題を教えてください

いいところは、大企業みたいに社員がたくさんいるわけじゃないので、割と風通し良く、社員一人ひとりの声が経営トップまで伝わることですね。こんな仕事をしたいなどの個人の意見も伝わっています。会社や部門の状況に問題がなければ、仕事に対して割と個人の意見を通してくれます。小さいことでも結構、上までスッと上がっています。

それは感じます!あと、実践的な訓練ができるOJT制度とか、周りの先輩方がすごい優しく教えてくださるので、すごく感謝してます。逆に課題はありますか?

仕事の量を見ると全然人手が足りてなく、手が回らないから断らなければいけない場面もある。今は、採用することが難しいので、そこはちょっと一番の課題かなと思った。あとは技術継承。60歳以上のベテラン社員がこれからどんどん退職されていく中で、いろんな専門的な知識を若い人に伝えていかないといけない。やっぱり技術も営業も、問題なく一人前にできるまではどうしても何年もかかる。そういう中で専門的な技術を身につけてもらうには、これから入社される方たちを早く即戦力になるような形で育成していく必要があります。人の育成は非常に難しいし、一番の課題になるのかなと思います。

先輩社員と若手社員が談笑する様子

ベストな提案を常に考える。

私たちの非常用発電設備の業種は、縁の下の力持ちではないけど、とても貢献してると思うんです。
社会貢献という目線でメッセージをいただけたらと思います。

非常用発電機って、人に知られてない部分ってすごく大きいと思う。入社前は、そういったプレゼンをされたりしてきていると思うけど、実際に入社して仕事していると本当にこの仕事って社会貢献になってるのかな?って疑問に思うことはあると思うんですよね。それはなぜかと言うと、納められた後はほとんど動かないからなんだよね。

非常用ですし、活躍する場はほとんどないので、確かに実感がなかなか湧かないですね。
でもその反面、稼動して欲しくはないけど、実感を得たいみたいな…。

ただ最近は、ゲリラ豪雨や自然災害が非常に増えている中で、停電も起きる可能性が非常に高くなってきているよね。そういった時に設備が動かなかったら意味がない。そのためには、いつでも非常時を意識して仕事をしていくことが大切だと思う。機械もどんどん老朽化して、全ての設備が万全かというとそうじゃない。メンテナンスの仕事をしていると、お客さんからは「ここがおかしいから何とかしてください」って部分的に依頼されることが多い。だけど、全体的に見てどんな提案が一番良いのかを常に考えながら、仕事をしたいですね。メンテナンスしている以上、どんな状況でもちゃんと動いてくれなきゃ困るわけですから、ベストな提案をしてもらいたいなと思っています。

質問をする若手社員

教育制度がしっかりしているからいろんなことにチャレンジを!

どんな学生さんに来てほしいですか?

入社当時は、今と違って教育制度とかもほとんどなく見て覚えるという感じだったから失敗も多かった。今はさすがにあんまりないけど、入った頃は本当に失敗ばっかりしていて、そういう中で成長してきた。その失敗がすごく勉強になったと思う。でも今は、教育制度がしっかりしているので、なかなか失敗するケースも少なくなっているんですよね。だからこそ、いろんなことにチャレンジしてもらいたい。失敗してもいいじゃないですか。それで、次は絶対に起こしたくないって思うし、そうやって成長してくのかなと思っています。失敗を恐れないで、どんどん果敢にしてもらいたいなっていうのがあります。

やっぱり挑戦ですよね。それこそ、挑戦して失敗してそれを知識にして、糧にしていくというのはこれからすごく大事になってくるのかなって、私も思います。

調査団
編集後記

営業部T.A

様々な経験をしている取締役の話を聞き、これからハタノシステムでどんな経験ができるのか楽しみになりました。ベテラン社員の方々から多くの知識や技術を継承して、ハタノシステムの社員として早く活躍したいです!

技術部S.T

社員全員が熱心に仕事を教えてくれるので、分からないことを気軽に質問できる環境がハタノシステムのよいところだと思いました。

営業部Y.H

ハタノシステムを経営者の立場からお話してもらい、教育に対する真剣な思いを強く感じ、私も早く即戦力になれるよう今後の業務も頑張ろうと思います!

先輩社員と3人の若手社員が笑顔で映っている職場の風景